研修で使えるコンテンツ(交流分析②)
皆様、こんにちは。
前回は交流分析のやり方と基本的な解説について書かせていただきました。
そこで今回はこの交流分析を具体的にどのように活用していくのかを書かせていただきます。
まず、交流分析の活用場面で一番分かりやすいのは採用面接の場面です。 近年の採用は超売り手市場のため、いかに求職者に入りたいと思わせるかが
重要なポイントとなっています。

そこで活かされるのが交流分析です。 この交流分析、求職者に受けていただくことももちろん重要ですが、 実は面接官にも受けていただくとより効果的です。
なぜなら、面接官は全員同じように面接をしようと思っていても、 無意識のうちに自分に似た性格をしている人をよく評価しようとしてしまうからです。
だからと言って面接官に交流分析の結果を踏まえてそうならないようにと
くぎを刺すのではなく、人事の皆様が面接官の性格の特徴や傾向を理解しておくことで 採用したい人材のバランスを考えることができるということなのです。
もちろん求職者にも実施いただければ、どのようなキーワードを使えば 入社したいとなりやすいかなども分かりますので、ぜひ活用していただければと思います。
その他に交流分析を活用する場面としては新入社員が研修を経て、
現場へいく際の配属にも活用されています。
せっかく採用し、研修をした新入社員も配属先の上司や先輩との相性が悪ければ それだけで人間関係が上手くいかずに辞めてしまうということは往々にしてあります。

新入社員の良し悪しに関係なく、そもそも相性が悪いというだけで辞めてしまうというのは 企業にとっても新入社員にとっても非常にもったいないことです。
そういった意味では交流分析を活用していただければ、少なくとも相性が悪いというだけで
辞めてしまうという事態は防ぐことができるのではないでしょうか? もちろん、そこから上手く育って戦力になっていくかは別の問題です。
しかし、交流分析を使った配属をすれば、新入社員をどのような上司・先輩につければ 伸びるのかということもある程度は事前に分かります。
但し、交流分析はあくまでも性格を見るものであり、
能力を見るものではありませんので、
その点はご注意ください。 配属の時に使えるということは、異動の時に使えることはもちろん、 その部署のチームビルディングにも活用することが出来ます。 チームビルディングでの活用についてはいずれ機会を設けて書かせていただきます。
そして、もう一つの交流分析の活用方法として、
新人のメンタルフォローに使うことが出来ます。

新入社員研修時に交流分析を行い、データを取っておいたものを 半年後のフォローアップ研修時に再度テストを行い、そのデータの変化を見ることで その新入社員が ・どのようなモチベーションになっているのか? ・どういった点で悩んでいるのか? ・いま躓いている課題は何なのか? などということが見えてくるのです。
このデータを定期的に取っていくことで、今現在めようかと悩んでいる人も当然わかります。 そういう人にはできるだけ早く面談を行うことを研修後にお伝えし、
すぐに面談をすることで辞めずに済んだという事例もあります。
交流分析を半年に1回など定期的に行うことで、 新人の定点観測となり、それがメンタルフォローに活かさせるのです。
このように交流分析は採用・配属・育成と様々な場面で活用することができるのです。 ご興味を持たれた方は、一度試されてみてはいかがでしょうか?