【満員御礼】無料勉強会“オーダーメード型部下指導の具体的方法”

皆様、こんにちは。
新入社員が入社して2ヶ月が過ぎようとしています。 既に配属されて現場で業務に当たっているという会社もあれば、 まだ研修期間中という会社もあるかと思います。
配属のタイミングや研修期間は各社それぞれではありますが、 どの会社も同様に悩んでいるのが『新入社員をどう指導すればいいか?』 という相談を良くいただきます。
もちろんそのためにOJT指導員への研修を行ったりしている会社もありますが、 部下指導についての総論は分かった。で、自分の部下にはどうしたらいいのか? ということを知りたいという声が圧倒的に多いのが印象的です。
そこで、今回の無料勉強会ではそんな「で、自分の部下にはどうしたらいいのか?」を 解消するべく“オーダーメード型部下指導の具体的方法”と題して 上司と部下のそれぞれの性格分析テストを使って具体的にどう部下指導をすればいいのか? ということが分かるような内容にさせていただきました。
まず、今回のオーダーメード型部下指導の具体的方法で使用した性格分析テストですが、 こちらは世界的にも一番有名な性格分析テストで“交流分析”を使っています。 交流分析とは何かについては以前にも本ブログに掲載しているので割愛させていただきます。 詳細を知りたい方はこちら
さて、この交流分析ですが企業でも様々な場面で活用できます。 新入社員が入社してきたこの時期によくあるのが“配属”についてです。
中小企業など研修期間をあまり長く設定していない会社だと3~4月頃に 大手企業だと研修期間が長く配属がちょうどこのぐらいの時期になってくるため 5月下旬~6月上旬にかけて新入社員の配属先の上司との“相性”を見てほしいという 相談をいただきます。
この交流分析上司と新入社員のデータがあれば、組み合わせの相性も見ることができるのです。 組み合わせの相性を見るときはダメな組み合わせを報告して、ベストではなくワーストの 組み合わせだけは作らないようアドバイスをさせていただきます。
その他に交流分析を使う場面としては、現在も進行中の採用活動などで使うことができます。 採用担当者のデータが分かれば、どのような質問をするのか? どんなタイプの子を採用しているのか?その会社の内定者の傾向を見ることができます。 違うタイプの子を採りたいならこういう質問をしてこういう反応が返ってくる子を 採ってくださいといった感じでアドバイスをすることができます。
このように交流分析は会社の人事でもいろいろと活用できるので、 是非、皆さんにも勉強していただければと思います。
それではそろそろ本題のオーダーメード型部下指導の具体的方法について 書かさせていただきます。
いきなり上司と部下の組み合わせの見方について話をしてしまうと 難しすぎるので、今回は新入社員の数値で見るポイントとOJT指導員の数値で 見るポイントについてお伝えします。
新入社員の交流分析で見るべきポイント
1.「⑤我慢強さ」の数値 ⇒モロ出し(8以下)はメンタルがすぐに分かるためフォローしやすい 腹黒(9~13)と隠す(14以上)は内面を隠すためメンタルの状態が 分からないため要注意
2.「①価値観」か「③冷静さ」が8以下の場合 ⇒優先順位がつけれないため複雑な指示を出すとフリーズする 指示を出すときは具体的に何をしてほしいかを伝えるとともに、 to doリストの作成やメモは同じノートにさせることを徹底させる
3.「①価値観」が12以上の場合 ⇒仕事を教えても教えた通りではなく自分流でやってしまう このタイプはやる前に言っても聞かないので、 まずはやらせて失敗させ、聴く姿勢を作らせる
4.「②優しさ」が12以下の場合 ⇒中途採用者ならOK(仕事を任せられるため) 新入社員には仕事を任せられない 雑談をすることが嫌いなため人間関係を作ることが苦手 指導する人にとっては一番難しいタイプ
新入社員の交流分析で一番に見るポイントは「⑤我慢強さ」です。 この数値が9以上だとそれ以外の①~④の数値がどうなっていても 隠してしまうためメンタルが見えにくいのです。
メンタルが見えにくいと実際には既にメンタルが折れかかっていても 上司やOJT指導員には隠れていて見えないためフォローが遅れてしまうのです。
ちなみに新入社員の理想の数値が ②優しさ 15以上 ③冷静さ 12以上 ④遊び 15以上 ⑤我慢強さ 8以下

このようになっていると基本的にどんなOJT指導員につけても可愛がられる性格なので 先ほどの配属などの際にはこのタイプの新入社員は最後まで残すことが多いです。
OJT指導員の交流分析で見るべきポイント
1.「②優しさ」の数値 ⇒基本は15以上あることが大前提。 12以下になると人に対して興味がないため育てようとしない
2.「①価値観」の数値 ⇒管理職になると12以上の数値も必要となってくるが、 OJT指導員など若い場合に数値が高いと圧が強くなるため 新入社員にとってはキツクなってしまう
3.「④遊び」の数値 ⇒10以下になってしまうと受け身になってしまうため、 フォローが遅れてしまう。
4.「⑤我慢強さ」の数値 ⇒14以上になると相手に気を遣うため自分からは何もできない 相手から相談されるとアドバイスなど話すことができる
OJT指導員の交流分析で一番に見るポイントは「②優しさ」です。 ②優しさは育てるカードなので、この数値15以上あることが基本となります。
ちなみに保育士や幼稚園の先生などは②優しさが15以上ある人でないと 仕事をすることが難しいと言われています。
尚、OJT指導員の理想の数値というのが ②優しさ 15以上 ③冷静さ 12以上 ④遊び 15以上 ⑤我慢強さ 10前後

このタイプだとOJT指導員の研修などでも基本的に研修を受ける必要がありません。 なぜなら性格的に積極的に育てようとし、且つ仕事を論理的に教えることが できるタイプだからです。
最後に今回の勉強会の内容についてまとめると
1.まずは新入社員の「⑤我慢強さ」を把握する ⇒9以上の腹黒や隠すタイプには、1対1の面談が有効
2.「②優しさ」「③冷静さ」「④遊び」が高い ⇒可愛がられるカードを持っているので、 基本的にはどのOJT指導員と組み合わせても可愛がられる
3.「⑤我慢強さ」の数値 ⇒8以下のモロ出し新入社員は使いにくいが分かりやすい OJT指導員が気を遣うぐらいが丁度いい 特にいまの若い世代はメンタルが弱く折れやすいので メンタルが見えないとフォローが手遅れになってしまう
4.新入社員とOJT指導員の組み合わせ ⇒ベストを求めるとどこかでワーストの組み合わせて出てくる ベターの組み合わせを探すことが重要
オーダーメード型部下指導の具体的方法とは、自身の性格の特徴を知り、 新入社員の性格を理解した上で自分が特に意識しないといけないアプローチ方法と 新入社員に気を付けなければいけないアプローチを理解するということをまずは理解することなのです。