「報連相の極意」パート1 byあるあるナビゲーター マナベル吉川
新社会人1年目の皆さんこんにちは。
そろそろ研修期間と五月病も終わり、
それぞれ現場に出ている頃ではないですか?
だんだんと社会にも慣れてきて、
そろそろ仕事も出来ることが増えてきたかなぁ・・
って時に、2日連続で会社を遅刻し、
超怖い“モンスター部長”に、
「罰として明日から1時間半前に出社 ^^」
という強制出社を“自発的”に約束し(させられ)、
一日でも約束を破ったら「即刻クビ」という
プレッシャーの中、恐怖と戦いながら毎日出勤・・・
ってそれまた、ワシやないか!
当時世の中は不景気で“超就職氷河期”
他に働けるところも無かったし・・・
ここに見捨てられたら他に働くところを探すのが難しい・・
あの時はホント怖かったなぁ・・・。
ということで、もう始まっていましたね!
新人あるあるナビゲーター、略して“あるナビ”のマナベル吉川(http://manabel.net/)です。
この話は新人あるあるの代表格
“遅刻”
に対する私の実体験です。ま、この話の続きはいずれ、
「朝早く出勤すると出世する理由」
というテーマで詳しく書こうと思いますので、
ぜひ楽しみにしていて下さいね。
さてさて、モンスター部長はさておき、
前回から始まりました、社会人1年目の
新米社会人にささげるこのブログ、
第二回目のテーマは!
「報連相の極意」パート1 です。

第一回目のテーマ「上司からの指示命令」
を見て頂いた方はその続きなので、
流れで読んで頂く方がわかりやすいかも。
まだ読んでない方はこちらをご覧下さい。
さて、今回のテーマ「報連相の極意」パート1は、
社会人になったら必ず身につけなければいけない、
ビジネスコミュニケーションの中で、
最も基本的かつ重要
な「報連相」のスキルです。
第一回目のテーマの
「上司からの指示命令」=インプット
とすれば、
「報連相」=アウトプット
となります。
報連相は、「報告・連絡・相談」の頭文字を取った略称で、
この3つは、たいてい同時に行う事が多いです。
だからバラバラに覚えるよりもまずは、
「報連相」と、3つセットで覚えることをお勧めします。
企業によっては、行う順番がまずは「相談」だ!
という考えから「相・連・報」そうれんほう
と言っている企業もあり、考え方は様々です。
さてさて、それではここで、
前回の相談内容をもう一度おさらいしようね。
③「何でも相談しに来いよ」って言うわりに、
相談しに行ったら「そんな事自分で考えろ!」
どっちやねん!
大阪府 P.N あぐらのビリケンさん 他 数名
④仕事の指示を出した上司から、
「どんな小さなことでも報告に来るように」
って言われるけど・・どこまでの範囲なの?
範囲を言ってくれないと分からない!
小さ過ぎたら怒られそうだし・・
東京都 P.N 花札大統領さん 他 数名
いや~、まさに新人あるある!
③番のツッコミなんて、
「職場でのツッコミワードランキング」で、
毎年一位になりそうなほど、
社会人なら必ず1度は叫んでいるよね。
こないだ私も久しぶりに4歳の息子に向かって本気で叫んだよ。
【私】「パパと一緒にお風呂に入ろか?」
【息子】「うん! 入らない!」
【私】「どっちやねん!」
うんって言ったやん…
最近の若いモンの考えてる事はホント難しい・・・
さて、それでは③番のツッコミ、いや相談と、
④番の報告を両方解決してみようね。
それではなぜ報連相が上手くいかないのか?
お答えするその前に、まず報連相を行わなければいけない理由から
知ってもらいましょうね。
社会は、一人でやって、上手くいく仕事ばかりでは無い。
しかも、新入社員の1年間は上手くいく事がなんと!
“1割程度しか無い”
という事を知って頂きたい。
だから、周りと協力しながら情報を“共有”しなければ、
ほとんどの仕事は前に進まない。
しかも上司・先輩も、
「いきなりは上手くいかないだろうな」
と思って指示を出しているので、
「分からないことがあったら何でも相談に来て」
「何かあったらすぐに報告しに来て」
と、“必ず”言います。
では次に、報連相には、
”ベスト報連相”
”ベター報連相”
”ワースト報連相”
の3種類があるという事を知って頂きましょう。
上手くいった時に
「上手くいきました」と言う、ベスト報連相
上手くいかなかった時に
「上手くいきませんでした」という、ベター報連相
上手くいかなかった時に隠してしまい、
後で問題が大きくなってから仕方なく言う、
もしくは何かの拍子にばれる、という
最悪なタイミングの“ワースト報連相”
当然“ベスト”が一番良くて、
“ワースト”が一番悪いというのは明白です。
「は?何だそりゃ?」と思った方
文字だけ見れば
「そりゃベスト報連相が良いに決まってる!」
「どうせ吉川は、ベストを目指せって言うのだろ?」
と思いがちですが、そうではありません。
では、ここからが本題です。
先ほど、仕事は「うまくいくこと」と「うまくいかないこと」
の2つに分かれるとお伝えしましたね?
そしてその割合は、
社会人になり立ての新人の皆さんは
「うまくいかないこと」が9割くらい
つまり、新人の時は、ベストを目指そうと思っても、
「そもそも、ベスト報連相自体がほとんど無い!」
という事をまずは気づいて頂きたい。
人は誰もが
「褒められたい・認められたい」と思い
「叱られたくない・怒られたくない」と思っています
まず新人は、早く不安を自信に変えたい為に、
「褒められたい・認められたい」という思いから
ポジティブな「ベスト報連相」
を一生懸命目指そうとします。
がしかし、なかなかそのチャンスが無い。
そりゃそうだ!!ほとんど無いんだから!!
あったとしても1割程度しかありません。
だからまず、新人のうちは、
「ベスト報連相なんて、あったらラッキー」
くらいに思っておけば良いし、
したければ勝手にするので、ここではスルーします。
問題なのは
9割を占める、ネガティブな方の、
「上手くいかなかった時の報連相」
いわゆる
「ベター報連相」と
「ワースト報連相」だ。
ん?てことは新人の報連相は、ほとんど
ネガティブな報連相じゃないか!
その通り!!!!!
良い気づきだね。
じゃあ「ワースト報連相」はダメそうだから・・・
「ベター報連相」を目指せばいいのか?
その通り!!!!
さらに良い気づきだね!
しかしここで驚くべき事実を教えようね。
ほとんどの新人が最もやってはいけない
「ワースト報連相」
を、やってしまい、しかも
「自ら進んでやる」
というから驚きだ。
だから私はまずは、新人のみなに全力で伝えたい。
「ワースト報連相」をすると、一気に信頼を失う!
という事を・・・
ワースト報連相を詳しく言うと、
本来言わなければいけない報連相をせずに、後で問題が大きくなってから
隠しきれなくて、“仕方なく”言うなにかの拍子に周りに“バレる”
という、“最悪な方法とタイミング”の報連相の事です。
客観的に見ると“やってはいけない報連相”と分かるのですが、
新人の想いはさまざまで、
・早く良い結果を出して褒められたい!
・早く、社会への不安を自信に変えたい!
と思っている人が多いです。
だから上手くいかなかった事に対して
「やってしまった!」とは思いつつも、
自身の評価を下げたくない
仕事ができない奴だと思われたくない
怒られたくない、叱られたくない、小言を言われたくない
・・・など
こういう“自分本位”な気持ちが先行します。 だから、
「無かったことにしよう。バレなければ大丈夫」
という思いが発展し、
「自分で何とかしよう、一人で乗り越えよう」
という勝手な行動をしてしまうのです。
先ほど、新人は
“上手くいかない事がほとんど”
だと言いました。
しかも上司は、新人を鍛える為にあえて
“難しい仕事”を与えています。
だからそれを分かっている上司・先輩も
「上手くいきませんでした」という
「ベター報連相」を
“待っている”
という事なんです。
上司はその「ベター報連相」を受けてから、
「お!この新人は誠実だな」
「よし、上手くいく為の“アドバイス”をしてあげよう」
と思っています。
にも関わらず、何も言ってこない新人がいるので、
「いきなり上手くいっているはずがない」
「この新人は隠すタイプだな?」
となり、一気に信頼を失ってしまうのです。
だからまずは新人の皆さんは、
そんな事いちいち聞かずに自分で考えろ!
と怒られたとしても
何でもっと早く言わないんだ!
と叱られたとしても
こんな事もできないのか?
と小言を言われたとしても
「ベター報連相」
を必ず行ってください。
そうすれば、「お!凄いね、誠実な新人だ」
と思われ、信用がどんどん増えます。

そうすれば、たくさんアドバイスが貰えるようになり、
どんどん成長していけます。
いかがでしょうか?
それでは今回はこのあたりで、
「3種類の報連相」と「報連相の極意」
をまとめるとそれぞれ以下の3つになります。
■3種類の報連相
【ベスト報連相】
上手くいった場合に「上手くいきました」と報連相する事
【ベター報連相】
上手くいかなかった場合に「うまくいきませんでした」
と報連相する事
【ワースト報連相】
上手くいかなかった場合に報連相そのものをせず、
問題が大きくなってから報連相する事

■報連相の極意
1、1年目は「上手くいきませんでした」の報連相がほとんど
2、叱られたとしても「ベター報連相」を必ず行う
3、タイミングや内容を「絶対に自分で判断しない」
1年目は特に“自分本位な考え”は全て捨てましょう。
全て“自分の成長の為”と考えて、
叱られる・怒られる・小言を言われる事は全て
筋肉がつく前触れの、“筋肉痛”
と考えて、前向きに捉えましょうね。
そして、勝手な判断をせず、「ベター報連相」を続けて、
筋肉痛から逃げずに乗り越えるたびに、
“信用”
という筋肉が必ずついてきます。
そしてそれが未来の
「信頼」
につながり、仕事を任されるようになります。
たった一度でも「ワースト報連相」をやってしまうと、
嘘をつくタイプ・隠ぺいするタイプ
といった、悪いイメージが一生つきまとい、
“仕事を任せてもらえない社会人”
になる可能性が上がります。
社会に出て初めの3年間はまず、
「上手くいかないことがほとんど」
と考えて、焦らず確実に一歩一歩、
自分の評価を積み上げていきましょう。
おっとそれではそろそろ時間なので、今日はこの辺で。
次はそれでもやってしまう
「ワースト報連相」のなぜ?!
を、良くある事例を参考にしながら解決していこうね。
それではまた次回、
「報連相の極意」パート2
それでもやってしまう「ワースト報連相」のなぜ?!
というテーマで会いましょう!
ほなっ!